西洋医学の治療は基本的に患部のみを治療して病を回復させますが、東洋医学の治療は身体全体のバランスを整えて患部を正常に戻す治療です。人間本来の自然治癒力を上げて元々持っている身体の免疫力を取り戻すことによって症状の回復や改善を図ります。
東洋医学においては身体のバランスは全身を気(=エネルギー)と血(=体液)が循環して保たれていると考えられています。この気血(きけつ)の通り道は経絡(けいらく)と呼ばれ、経絡が交わる点が経穴(けいけつ)で、一般的にはツボと呼ばれています。経絡の流れが何らかの作用で滞ってしまうと病に至ると言われ、これを改善するために経穴に鍼や灸、押圧を施して気血の流れをスムーズにします。
さて、経絡には陽経と陰経の2つラインがあります。一般に広まったのは、陽経を用いた治療であり、鍼灸や経絡整体などが一般的な治療です。一方、陰経は「皇帝の経絡」として長く秘匿(ひとく)されてきたと伝えられています。この陰経を用いた治療が絡療法(らくりょうほう)で遠絡療法と同派です。
絡療法は、中枢神経の異常反応を取り除き生命活動の流れを正常に整える療法です。
痛み止めの注射や薬を飲み続けても、いつまでも治らない痛みや原因不明のしびれが続くのは、神経線維が圧迫され脳脊髄液の滞りが起こり感覚に以上をきたしているためです。この痛みやしびれの根本原因を取り除く「根源治療」が絡療法です。
絡療法は痛い患部に触らず、痛みと対応している生体ライン上の二点の施術ポイントを押圧する事で70%の痛みがその場で解消する実績をあげていると報告されています。さらに、自律神経が安定し、免疫力も上がっていく効果が注目されています。
絡療法の適応疾患は、腰痛や慢性頭痛、肘・肩・膝・かかとなどのあらゆる酷い痛みやしびれ、肋間や坐骨、三叉神経痛、帯状疱疹後の神経痛、脊柱管狭窄症。また、めまい、ふらつき、自律神経失調症、CRPS(複合性局所疼痛症候群)、ギランバレイ症候群、不眠、手術や病後の体力減退やよくわからない身体の不調、手根管症候群などに対応できます。
鍼灸は2000年以上の歴史がありますが、2006年にWHO(世界保健機構)承認され、361穴(けつ)位置がきまり、世界的な規模で鍼灸を検証する座標軸が整えられました。症状により身体の組織や器官の機能を回復させる作用を起こすことが判明しています。
鍼灸は即効性のある神経ブロック作用によって頭痛、偏頭痛、関節炎、腰や膝の酷い痛みなどをおさえます。また、筋肉の緊張を緩め、血行を促進し、酷い肩こり、に効果があります。
鍼灸柔整院みのり
℡ 072-349-9102
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